ICCトヤマの活動

平成20年2月 研修会報告
『インテリアコーディネーターが知っておくべき、造作家具の基本と応用』

日 時 平成20年 2月27日(水)
場 所 石浦家具製作所
参加人数 41人

事前のプレゼンテーションで大風呂敷を広げたせいか、「コーディネーターが知っておくべき」という扇情的なタイトルのせいか、40名を越える参加申し込みをいただき、ここ数年にないような大例会?になりました。この時期ならたぶん雪も大丈夫だろう、と日時を設定したのですが大雪になってしまい、おいでいただいた皆さんにはただただ感謝です。

ショールームをかねて、素敵な作品の並んだ石浦さんの事務所に集合、最初は石浦さんの案内による工場見学です。「横切り」「パネルソー」「プレス」など、実際に機械を動かして作業を見ていただきました。続いては宝田がパワーポイントにて「ポリ合板・メラミン板によるフラッシュ家具の制作工程」を説明。かなりな工程を踏まなければならないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

続いて石浦さんがパワーポイントで造作家具についての概論を展開。インテリアコーディネーターにとって、収納の提案が極めて大事であること、造作家具の利点と注意すべきことなどを説明しました。

休憩を挟んで皆さんお待ちかねの見積もり方法の話。レベルの高低はあるにしろ、基本的にはサイズと素材によっておおまかな見積もりは誰にでもできます。ぜひ自分のレパートリーに加えてください。

その後は金具や建材の選び方など、細部について少し突っ込んだ話をして、質問コーナーに突入。施工例集はないのか、設計士からの図面で困ることは、など鋭い質問が飛び出しました。家具屋は外形寸法(壁内のり)、の勝負です。芯々で考える設計士さんとはちょっと発想が違うということを理解していただくとよりわかっていただきやすいかも。

 

アフターセミナーの「えんぞ」も石浦さんの施工した棚があり、大いに盛り上がりました。

 内容的には繰り返しも多かったのですが、二人の視点から話をするということで、基本を理解していただく上でもわかりやすく、また現場の実際をつかむと言う意味でもそれぞれに持ち帰るもののある例会だったのではないでしょうか。会員ということで石浦さんのところにはずいぶん甘えてしまいました。

お仕事の手を止めてご協力いただいた石浦家具の社長さん、奥さん、職人さんにも厚く御礼申し上げます。

ありがとうございました。

(宝田)