ICCトヤマの活動

平成19年7月定例会報告
見学会「カーテン縫製工場&ショールーム見学」

日 時 平成19年7月11日(水)
場 所 シンコール株式会社 金沢工場
ランチミーティング コンフォートジャパニーズレストラン 台場
参加人数 見学会 : 17人
ランチミーティング : 14人

今月の定例会は、賛助会員でありますシンコール株式会社様のご協力をいただき 「カーテン縫製工場&ショールーム見学会」を開催しました。

見学の前にまずは腹ごしらえです。コンフォートジャパニーズレストラン「台場」でランチミーティングを行いました。インテリアも素敵でお料理もおいしく、和気あいあいと話もはずんで気が付いたら時間が過ぎてしまいあわてて出発となりました。

まずはカーテン縫製工場の見学です。シンコールさんの縫製工場の「ユニベールソーイング株式会社」様は金沢と仙台に工場があり金沢工場では日産5,000平米の縫製能力があるそうです。

こちらでは、「技術」「品質」「部材」「環境」という4つのこだわりを大切にしておられます。

「技術」とは、カーテンは流れ作業で出来上がる工業製品ではなく、経験と技術に基づいた技術力に支えられた「工芸品」であると考え、その生地が一番良い形になるように責任縫製をめざす。

「品質」とは、ジャストサイズであることにこだわり、縫製途中でいったん丈決めスケールを行い、さらに出荷前の検品をおこなうという2回のチェック工程で品質の保持をする。

「部材」とは、仕上がりの美しさを追求するために部材メーカーやミシンメーカーと共同開発を行っている。

「環境」とは、有毒ガスのでないラップを使用したり、工場内の換気を行い商品に有害物質が移染しないよう配慮する。

3班に分かれて、製造工程をひとつひとつ丁寧に説明していただきながらカーテンが出来上がり出荷されるまでをしっかり学ぶことができました。ほとんど手作業で行われるカーテンの製作をみて、会員の中から「何でオーダーカーテンが高いのかよくわかった」という声もあがりました。

その後ショールームに移動して「オーダーカーテンと既製カーテンの違い」についてのセミナーをうけました。量販店で扱っているような既製品はあくまでも売れ筋タイプの商品のみであること、多様化した現代においてはそれをカバーするいろいろなテイストをもったものが必要でありオーダーカーテンの良さがそこにあること、また生地そのものの織の細かさが違うことなども両者の大きな違いであることも学びました。

環境、省エネ等が問われている時代に、「使い捨て」のライフスタイルから「お気に入りのものを大切に使う」暮らしを私たちコーディネーターが提案していくことがカーテンをお客様にご提案するうえでも大切なことだと感じました。

(石岡記)